板の間右上部に設置します。
配管貫通穴とコンセントも施工済み!
エアコンの取付けは特殊な工具が必要です。
1式揃えるには10万円程の費用がかかります。
コツを掴めばエアコンの設置も難しくはありません。
早速、室内機を引っ掛けるハンガーを設置します。
水平機を使って水平に設置します。
エアコン職人さんによってはドレン側に傾ける方もいますが、最近のエアコンはドレンがどちらでも水平で大丈夫です。
ハンガーを取り付ける際は・・・。
ハンガープレートの刻印を確認して取り付けます。
間違いのない位置に本体を取り付ける事ができます。
設置完了です!
この室内機を取付けます。
室内機側の配管だけで外壁面から出るので、延長管につながずそのまま出します。
その際、外壁から出た所まで配管を束ねて非粘着テープで仕上げましょう。
壁から出す配管は、本体から出ている銅管の細い管と太い菅、ドレンホース、本体前面からつなげた3芯の電線です。
コンセントとアースは室内です。ここではまだ接続させません。
ハンガーに引っ掛けて下部へ押し込んで取付けます。
ここでのチェックポイントですが、赤い丸の配管を確認しましょう。
ドレン管を意識しましょう、水は高い場所から低い場所へ流れます。
室内機を出た水は壁側へ流れる事を意識して配管に若干の勾配をつけましょう!
外へ出た配管・・・。
※予め、配管カバーを設置しています。
銅管を下へ曲げるのですが、少々テクニックが必要です。
一気に曲げようとするとポキっと、くの字に折れてしまうので、急曲がりではなく大曲りを意識して少しづつ曲げましょう。
延長配管をつないで曲げるともっと曲げやすいですね。
つなげる時に締めるナットですが、後でご紹介するトルクレンチで締めましょう!
床の防水工事が後日行う為室外機を壁付けしました。
非粘着テープで配管を下から巻いてまとめて、配管カバーに入れてとじます。
末端を室外機配管口近くまで配管します。
ポイントは、細い配管が上、太い配管が下になるように室外機後方から前に向けるよう曲げます。
必要な長さを決めてパイプカッターで切断します。
切断面えお見ると・・・。
パイプカッターで切った返り(バリ)が出ています。
バリを取らない意見の方も居ますし・・・。
この後フレア加工をするのですが、その際にフレアに傷ができるとか綺麗なフレアができないとか・・・。
諸説ありますが、私は取らなくても大丈夫派です。
しかし、フレアツールの滑らかな回転コマに傷を付けたく無いのでバリは取っています。
バリを削りますが、配管内に入り込まないように口を下に向けて削ります。
フレア加工ツールでフレア加工していきます。
私は手動式のツールです。
安価なツールも販売していますがエアコン取付けの要、ここは信頼の道具で行いましょう。
私のオススメは、TASCOかBBKの2社です。
プロの方はスピードアップの為、電動ドリル仕様を使う方も多いですね。
ラッパの先のようなフレア面ができました。
私目線ですが、フレア面に円に沿った傷は大丈夫です。
立て傷が無いかの重視でOKです。
お気づきの方も居ると思いますが・・・。
ナットが付いて無い。よくあるミスですね、必ずナットを入れてから加工を行いましょう!
フレア加工が終わったら室外機と接続させます。
ポイントですが、フレア面を並行に合わせてから、ナットを締めましょう。
並行に合わせず接続が斜めになったりしてはガズ漏れの原因になります。
ナットを締め付ける際に、緩くてもダメですし、力まかせに締めてはいけません!
適正のトルクで締めます。
専用のトルクレンチを使って適正なトルクが解るレンチで締めましょう!
慣れている人で力加減が分かっていればモンキーなどでも大丈夫です。
イチネンTASCO 高精度トルクレンチセット 1/4″,3/8″
業務用でない限り2分3分のレンチで大丈夫です。
配管が繋がったら、続いて真空引きの工程です。
太い管が繋がっているバルブ(3方弁)からもう1個手前に飛び出している繋ぎ口があります。
これはサービスポートです。
エアコン室外機へ冷媒を充填する際の注入口であったり、配管の空気を真空にする為の出口であったりします。
このサービスポートにバルブを接続させて配管した銅管内の空気を抜いて真空にする作業を行います。
なぜ真空引き(エアパージ)を行うのか・・・。
大気の中には水分が含まれていて、このまま室外機の中に流れ込んで水分が凍って配管内を損傷させる事があるからです。
すなわち、ポンプを使ってエアコンの室内機と室外機を繋ぐ冷媒配管の空気や水分を外部へ排出する作業のことです。
イチネンTASCO TA150SB-2 ウルトラミニツーステージ真空ポンプ(逆止弁付)
このポンプで配管内の空気を排出します。
サービスポートに接続させているバルブは虫ピン構造になっている為、チャージングホースを直に付けている場合、外す際にいくら手早く取り外しでも「シューッ」と 音がして、取り外す時に空気が混入して、真空状態でなくなってしまいます。
チャージバルブを使えば、真空引きの作業を完了後に、バルブを締めて真空状態を失わずにホースの着脱ができます。
約15分程ポンプを回して管内真空と湿気除去を行い、ポンプ側のバルブを締めて約5分真空ゲージとにらめっこ・・・。
0.1MPaになっていますが、針が動かなければ漏れ無しの状態なので配管接続は成功です!
後は、細い銅管のバルブ(六角レンチ)太い銅管のバルブ(六角レンチ)を全開にします。
そして3芯のコードを接続させて、これで外部の作業は完了。
綺麗に収まりました!
配管もカバーのおかげで綺麗に仕上がりました!
外部はこれで完成です!
貫通穴の隙間にパテ(ねんど)で埋めます。
コンセントとアースを接続させれば・・・。
冷房にすれば涼しい風が出て、水は配管したホースから出ます。
暖房にすれば暖かい風が出て、水は室外機の真下から出ます。
(暖房は意外と知られていない)
これで夏の夜も安心です・・・。
本日の作業はここまで!