ほとんどの水道設備工事も終わって、末端の雑排水工事を行います。
増築玄関東側にあるコンクリート製雨水マスを小口径マスに切替する工事です。
排水系統は、『浴室、洗面、キッチン』の雑排水。
トイレ汚水は家の西側、雑排水は東側の2系統の排水が存在します。
本日はこの雑排水のマスを入れ替えます。
前回の作業で、キッチン、洗面と浴室の排水を雨水マス撤去して新たに配管した続き、排水の下方へ延びる配管のマスを新設します。
前回増築したユニットバスを設置する部分の排水系統の準備を行います。 旧外面だった場所に樋の立ち上がりがあって、横にはコンクリートの会所が…...
キッチン、洗面、浴室の排水が流れている排水の会所・・・。
雨水用の泥貯めドロップマスになっています。 何故・・・。
食べ物のカスや油などが混ざった排水が流れ込みます。
そして、軽い油成分は上部に、重い食べ物のカスやゴミは下部に蓄積し、水だけがもう一方の排水管へと流れていくしくみです。
排水枡があることによって、排水に混ざるゴミを取り除くことができ、配管が詰まることを防いでいる・・・
これは昔の宅内配管の話ですね。
下水処理能力も格段に向上しています。
この形式のマスは最近では雨水マス(泥貯めマス)くらいですね。
そんなマスだとこまめに清掃しなくては泥貯め底に油などのヘドロが溜まり腐敗して悪臭を放ちます。
また、蚊が多く発生する原因にもなってしまい大変不衛生です。
今回使用する材料は・・・。
” 宅内マス 合流点トラップ左 100×50 “
下水の悪臭が上がらないよう、封水で臭いが上がらない仕組みのトラップ付き升です。
さて、悪臭漂うコンクリート升を撤去します。
本当に臭い・・・。
中間に設置する配管はパイプが固定されてる上に自由に動かす事ができません。
ここで使用するのが『積水化学工業 DV-LES(ヤリトリソケット) 100』です。
早速使ってみましょう!
滑るようにゴム部分に潤滑剤を塗り込んで配管上部に当たるまで差込みます。
回すように差込むと入りやすいです。又はバールなどで一気に差込みます。
これで小口径升が設置できる準備が完了し、ソケットの口と下配管の口に接着剤を塗ります。
もちろん小口径升の差込む上下も接着剤を塗ります。
そして、下配管に小口径升を差込んで、やりとりソケットを下側にずらして差込みます。
※一気に作業を行わないと、接着剤が乾いて差込めなくなる事があります。
後日土間の高さに合わせて蓋の位置を合わせます。
玄関前の溝排水の配管を伸ばしておきます。
これも一緒に埋戻します。
セメントで土間を仮復旧します。
スッキリした清潔感のある小口径マスの完成です! アッ雨が降ってきた・・・。
本日の作業はここまで!